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マレーシアの通貨リンギット下落で経済はどうなる

マレーシアでは通貨リンギ安が止まらず

2015年のマレーシア企業は、通貨のリンギが下落したことによってコストが上昇したため、業績が圧迫されることが懸念されています。リンギの対米ドル為替レートは、2009年以来となる安値を更新しており、2015年12月は前年比で20%と下落しています。

マレーシア自動車協会のアハマド会長は、リンギ安によって自動車業界が大きなマイナスの影響を受けていると語っています。リンギ安は悲惨なレベルに下がっていて、パーツや部品の価格が上昇し続けているため、利益マージンは縮小する一方であると指摘しています。物品・サービス税が導入されたことから消費者心理も冷え込んでおり、商品の値上げもできない状況で、事態は深刻化しています。マレーシア米国電子産業のシューハイ委員長は、電気・電子産業はリンギ安によって高い売上が期待できると述べたものの、中間生産物を輸入している企業にはマイナスの影響が出ざるを得ないだろうという見解も示しています。マレーシアの主力産業である観光業界は、リンギ安によってインバウンド効果の増加が期待できるとしており、それによる恩恵は少なくないとしています。マレーシア経済は、観光業の力に頼る面がまだ高く、工業やIT関連に資金が回ってこないというジレンマがあります。

マレーシア通貨の下落後の経済展望

2015年12月にみずほ銀行みずほ総合研究所が発表したレポートでは、マレーシアは通過リンギの下落の影響によって輸出主導で底堅く推移しているという展望が語られています。

現地でヒアリングした結果によると、マレーシアでは通貨のミスマッチは生じていないという見方が広がっており、確かにリンギの大幅な下落はあるものの、深刻な打撃を及ぼす可能性は低いとしています。リンギ安の要因としては、米国の利上げ観測や、極端な輸出不振、また政府系投資会社を巡る巨額の債務問題と、それを発端とする政治不安があるとしています。マレーシアはかつての米ドル連動の為替政策を採っていた時代と違い、変動相場制を導入しているため、通貨のミスマッチ問題は深刻化しにくいと考えられています。リンギ安によって、半年から1年程度の長いスパンで見た場合に、労賃などのコスト低下を通じて輸出数量の拡大をうながす効果があると見られています。実際にリンギ安を受けて、エレクトロニクスや電機、化学、観光などの分野では勢いを取り戻しつつあります。

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